この記事では「新入社員が飽きずに新車点検を極められる」ノウハウが詰まっています。
ここでは新車時から1年までの車をベースにしています。
それではいってみましょう!
イレギュラー作業がないからこそ作業スピードを身につけるチャンス
新車は整備が必要なケースがほとんどなく、お客様からも要望はほとんどありません。
なのでイレギュラー対応が少なく、エンジンオイル交換や簡易点検を学ぶには絶好のチャンスです。
また新車という性質上、扱いのシビアさがあります。
もちろん、中古車も含めてすべての車に対して同じ扱いでなければなりません。
新車は傷もなく、素人目で見ても注意が必要だとわかります。
緊張してしまうかもしれませんが「扱い方」を学ぶには絶好のタイミングです。
スピードと丁寧さを学びましょう
車検とは違う新車を点検すべきポイント
車検の点検時は下回り、エンジン周辺などを点検をすることがメインです。
新車時はほとんどの場合、以上がない為に他に注意を向けることが重要なケースがあります。
それは塗装、内装、運転席周辺、内張りなどです。
もっと細かい部分ではシートベルトのこすれ音、パワーウィンドウの開閉時の異音、ドアの開閉の動きなど。
こういった部分を気にされる方が極稀にいらっしゃいます。
あらかじめ正常音を把握しておくことも、数年後の異音診断に必ず役立ちます。
ブレーキの異音
トラブルが少ない中でもブレーキの異音(キーキー音)に関してはよくあります。
ここでいくつか注意したいことがあります。
- キーキー音は不具合ではない(不具合と伝えない)
- 異音に関する保証を把握しておく
- 振動を感じるか伺う
- 無闇に路上テストをしない
- ほとんどは受付時に解決する
キーキー音は不具合ではない(不具合と伝えない)
「キーキーとブレーキから異音がする」という申し出は1,2位を争うほどの事例です。
ベテランは黙々と対応してしまいがちな申し出ですが、新人には大変なことだと思います。
まず大事なのは「不具合ではない」という安心感を与えることです。
ですがお客様からすると不快な音の為「煩わしい音で近所迷惑になってしまいますよね」
という共感は必要かと思います(伝え方は工夫してください)
異音に関する保証を把握しておく
お客様によっては保証の有無を確認されることがあります。
先手を打って難しい保証制度の中でも「異音に関する項目」だけでも目を通しておいてみてください。
そこにはおそらく「異音に関する症状は保証対象外」という旨の文言があるかと思います。(全メーカーではないかもしれません)
注意点は「音のみでは保証対象外〜」とその場で伝えないことです。
そういったケースの場合、気転を利かせて「振動もあったかも?」というような反応があるかもしれません・・・
振動を感じるか伺う
稀にブレーキの異音でも振動を伴うケースというものがあります。
こういったケースは注意深く点検が必要なので先輩に見てもらう必要性があります。
問題は状況をどこまで聞くことができるか?です。
基本的には5W1Hに沿って完結に聞ける部分だけで大丈夫だと思います。
あまりしつこいのも考えものです。
無闇に路上テストをしない
新車点検は予約時間が限られているケースがあります。
お客様にとっては貴重な時間かもしれませんが、イレギュラーを想定していないので時間にシビアです。
路上テストの必要性は最小限に留めておきたいのが本音です。
ですので時間がかかるなどのことわりは必須になります。
ほとんどは受付時に解決する
そうは言っても経験上は受付時の対応でほぼ解決します。
なぜならば「朝イチバンの乗り始めのみキーキー音」や「バック時にたまにキーキー音」が大半だからです。
このケースは再現性も低い為、ご来店時ではどちらにしろ確認が困難です。
その旨を説明した上で対応できる範囲の解決策を提案します。
(予め店舗での対応をマニュアル化してもいいかもしれません)
ここまで対応できれば完ぺきです。先輩からの評価も仕事の質も確実にアップしているかと思います。
保証ノウハウを学ぶ
ディーラーには保証業務が必ずあります。
新人の頃から保証に関しての知識と点検箇所を把握することはとても重要です。
気負いなく、先輩に聞いて学んでみてほしいです。
細かい部分は会社によりますので、確認してみてください。
新車の状態は数年後に役立つ準備期間
ここまで書いてきた内容を日々ルーティン化すると数年後には新車のスペシャリストになれます。
断言します。先輩を追い越す手段は新車を熟知すること一点です。
整備、接客、診断などは経験が必要ですが新車の知識や情報は先輩後輩はほぼ関係ありません。
時には先輩から新車に関して聞かれることがあるかもしれません。
自信を持って新車と共に整備経験を積んでほしいです。
さいごに
いかがだったでしょうか。
これは転職時などにも有利に働くことかと思います。
何事も情報が少ない領域にはチャンスがあります。
見事に掴み取ってキャリアアップを実現してください。
ではまた。
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