「自動車整備士を仕事にする」ってどういうことだろう?

長く整備士をしていても、仕事に対して疑問が生まれます。

「このまま働いていて大丈夫か」「将来(昇進)はあるのだろうか」

漠然とした悩みには、持論ですが細かく分けて考える「因数分解する」が最適です。

今回は次のような方の為の記事になります。

整備士として働く意味や、やりがい、疑問を感じてしまった時に振り返りたい方へ

マサタカ

参考になれば幸いです!

このブログを書いている人
マサタカ
マサタカ

国産、輸入車ディーラーと中古車販売店の転職から学んだことを発信中。

個人事業主として起業経験と、コンビニの社員として営業、店舗運営ノウハウから学んだ独自目線を持つ。

Twitterスペース「整備トーク」を相方のヒロさんと隔週水曜日22-0時で開催中

お気軽にスペースへの参加、Twitterのフォローをよろしくお願いします。

目次

整備士を目指した理由をレベルアップさせていく

「学生時代になんとなく決めた進路で、なんとなく整備士を目指した」

こういった方は多いのではないでしょうか?

かくいう私がそうです。

「将来のことなんて、わかるかよ!」と感じた学生時代の嘆きは、大人になって鮮明にわかるようになります。

改めて、学生時代にフワッとした気持ちを考え直すのも大事かもしれません。

いろいろな整備をしたい

就活をしている時にマツダを選んだ理由が「ロータリーがあるから整備してみたいなぁ」という気持ちでした。

ほんとそれ以上は給与の額しか比べず、勢いで活動していました。

10年以上が経ち、違ったなと思う点は「決してロータリーの分解まではしなかった」です。

ディーラーに勤めているからといって、望みの整備ができるとは限りません。

想像以上に平凡な点検がほとんどです。

マサタカ

「新機構の技術を学んだり、新型車をどこよりもはやく整備、点検ができる」のがディーラーの魅力です。

「エンジンを分解したい」のであれば、そういった専門の整備工場に就職する方が夢が叶います。

実際に「エンジンを分解したい」夢を語っていた新人くんがいました。

配属店舗以外のグループ店を見ても、分解をすることは皆無でした。

その後、彼とは異動になって会わなくなったんですが、今も元気に働いているようです。

余談ですが、専門学校生に伝えたいことがあります。

それは「先生方の実体験を存分に聞いてほしい」です。

自分のなりたい整備士像を伝えることで、働いてからの現実とのギャップが薄まるはずです。

「夢」と考えると壮大すぎるかもしれませんが「目標」は言葉に出すべきです。

夢は大きく、目標をつくろう

資格取得を考える

専門学校で資格を取得してきたと思います。

学校のカリキュラムなので、言われるがままに取得しましたが、社会人になってからは自主的に取得しなければなりません。

働いている店舗によっては、検査員が多い為取得させてもらえない。

私は10年近く、検査員取得のチャンスがなく「このまま取得することはないかな」と諦めていました。

同期が検査員資格を取得していくのを聞くと焦る気持ちになるものです。

私は3社目の転職先で、運良く検査員を取得することができました。

ですがもっと以前から取得できていたと・・・今では思うわけです。

それは「資格を取りたい思いを上司に伝える」です。これしかありません。

「昇進」「資格取得」「店舗異動」など

希望があるなら、上司や周りの人に伝えなければチャンスは滅多に訪れません。

その上で希望が叶わないのであれば、転職を考えてみましょう。

フロント、管理職を目指す

「10年後にはフロントや管理職になりたい」と入社時に密かな夢がありました。

当時、店舗にもよりますがフロント職の人が溢れており、整備士に逆戻りしている人たちがいました。

これを冷静に考えると

「整備士(とくにベテラン)の不足」「フロントになるチャンスが少ない?」と感じます。

整備士として実績がついてくると、地位が安定してきます。

ただ、フロントや管理職を目指すにはプラスαの実績が必要になってきます。

「数字の管理」「接客」「説明力」「信頼関係」etc…

正直、整備士の素質とは真反対な能力な気もします。

もちろん、人それぞれ特性が違います。

自分にはどのポジションが合っているのか。今一度考え直しておきましょう。

自分の「性格」「得意分野」から、将来のポジションをイメージする

「AIには五感がない。ニオイ、漏れ、異音はまだまだ人間に分がある。」

少し脱線しますが、整備業界はAIなどの技術革新が進みません。

肌感ですが、様々な場面で「センス」が必要な職種です。

人手不足も続いていますので「年収」「やりたいこと」「ワークライフバランス」など

要件に合った働き方のできる仕事さえ見つかれば、働くことに困らないのが整備士です。

1社でマッチした会社に務められた方は幸運な方です。

不満や悩みを抱いたまま引きずって留まるより、上司に要望したり転職してみて他社を知ることも大事です。

今の環境を考える

今の環境が良いか悪いかは「比べる対象」が鮮明じゃないと意味がありません。

私は整備業界で3社転職をしたことで「比較」することができました。

1社だけでは気づかないことも「職務経歴書」や「転職活動」の中で気づくポイントがあるかと思います。

福利厚生を考える

福利厚生って実際のところ「どれだけ利用したか?」になります。

家族ができて実感することが多い福利厚生。

独身時代は重視する必要なかったかな?という印象です。

マージン制っておいしいの?

とある勤め先はマージン制が色濃い会社でした。

「働いた分、収入に反映される」ことが魅力で、手取りも良かったです。

「普通の会社となにが違うのか?」と言うと表現が難しいですが

「良くも悪くもマージンで働き方を変える」でした。

新人が来たとしても「教育」に対してマージンがある訳でもなく、疎かにされがちです。

自分から仕事を奪うスタンスがなければ稼げず、かといって責任も伴います。

誰もやりたがらない仕事は担当がつかず、宙ぶらりんになることも・・・

そういった負の部分は工場長が調整することが多いですが、忙しい店舗だと回らず、トラブルばかりでした。

「稼ぐ人の動きを観察したりして盗むことが得意」ならば、社風にマッチするかもしれません。

「マージン制での働き方」については、またの機会にまとめたいと思います。

人と違う、自分の得意を見つける「俺スゴイ」という考え方

「俺スゴイ」とは

Twitterでお世話になっている板金屋の匠さんから教えていただいた言葉(気の持ち方)のことです。

常に「俺スゴイ」が自分の中心にあるとポジティブになれることはもちろん。

仕事に対してプライドやクォリティなども向上します。実践してみてください。

自分の好きや得意を整備士のスキルと結びつけてみる

いろんな好きや得意を仕事に結びつけていくことは、相乗効果があって高め合うことが可能です。

働いてから、先輩がしていたスノーボードやロードバイクにハマった経緯があります。

どちらの趣味も体力が必要なので「ランニング」や筋トレもしていました。

その効果は趣味だけでなく、整備士は体力勝負なところもあるので、体力向上の良い影響があります。

(ランニングの延長で、フルマラソン参加などのチャレンジもすることになりました)

他には映画や音楽、事業モデル、書籍など。

好きなことや得意なことを「すべて本業に活かす」という気持ちが、キャリアアップではとても大事かなと思います。

複業で稼ぐ

上記の好きなことが「稼ぐ」に結びつけていくことも、今の時代は必要だと思います。

本業に良い影響があることは「迷わずすべき」だと思います。

このブログも「(自分の)整備士の成長を言語化したい」気持ちを表現する為に活用しています。

駆け出しブロガー?ではありますが、これも「説明力の向上」と思えば本業に活きてきます。

自分の気持ちの変化と向き合う

整備に向き不向きがあるのは当然です。

苦手なことがあるのはベテランでも同じ。

必要なのは自分がどういう気持なのかをはっきりさせることだと思います。

やりたいこと、目指したい夢が変わった

働くにつれて「やりたいこと」が明確になってきます

丁度、5年目あたりでそれを感じ、将来のことを深く考える機会がありました。

学生時代の夢のまま突き進める方が羨ましいです。

私は「乗りたい車(S2000)」「バイクの免許取得」「お金がかかる趣味」などを諦めました。(いずれチャンスがあれば・・・)

目指したい夢は「お金に困らない生活」「自由な生活」など、平凡な夢を追いかけることにしました。

途中経過としては「家族(子供2人)ができて不自由なく暮らせている」ので十分満足です。

ただ、ここで立ち止まるのも違います。

諦めた夢や経験してみたいことを目標にして、突き進めたらいいなと思います。

ライフプランが変わった

上記と被る内容かもしれませんが、長く生きてると(まだアラフォーですが)冠婚葬祭の多くを経験することになります。

どこでなにがあるかわかりませんが、頭の片隅に対応を決めておくことが重要だと思います。

最悪を最善の対応で留める

整備のトラブル、飛び込みはつきもの。付き合い方を考える

かなり話が脱線しますが整備はトラブルが日常茶飯事です。

イライラしてもなくなるワケではないので「最悪を想像しつつ、楽しく働く」ことをモットーにしています。

これは日々の生活も一緒で

「子供が熱を出した」「子供が怪我をした」「子供が(ry」

など・・・トラブルの毎日です。

「ここでオムツが崩壊したら(替えがない)どうするべきか」

おかげで「近隣のベビーグッズ店を把握しながら遠出する」のがクセになりました。

これが楽しいと思える理由は「(オムツが)崩壊した!」時に迅速に対応しきった瞬間です。

予想できなかった(水遊びされた)ことも「予想できなかった」ことが悔し楽しいワケです。

さいごに

整備士を目指す理由は年月と共にブレていきます。

「振り返る時だな」と感じた時など、頭の整理に役立っていただければ嬉しいです。

それではまた。

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