「オマエは工具を持つな」
これは実際に私が新人の頃に工場長に言われた一言です。
ミスが続き、整備のセンスがなかった私は典型的なダメダメ整備士でした。
そこから諦めずに先輩の作業、遠回りしてきた整備士人生から役立つノウハウをコンパクトにまとめてご紹介したいと思います。
- 整備に自信が持てない
- 整備士になりたいけど技術がない
作業を細かく区切ってルーティン化する

詳しく説明していきます!
整備が「下手」な理由とは


ここでは「経験」「工具」が関係することは除外して、誰でも新人の頃に失敗してしまいそうなことを紹介します。私が考える「下手だなぁ」という部分はこちらです。
- 作業ごとに手順が違う
- 確認するタイミングにルールがない
- マルチタスクにやろうとしてしまう
ベテランは「型」にはめて作業をしている
私が知るベテラン整備士は、それぞれに作業ルーティンがあります。
始めから終わりまで一貫して流れ作業のように見える整備は、見ていて危うさがありません。
一方、作業に不慣れな印象を受ける整備士は作業ごとに動きが違って見えます。
あれもこれもと同時に作業をしてしまい、抜け漏れが発生してしまっては元も子もありません。



経験不足な整備士こそ「型」にはめた整備から身につけることを強くオススメします。
当たり前ですがミスを防ぐことも重要です。
別記事「今日から防ぐ整備ミス」で詳しく解説しています。
下手とは言わせない。上達する為のコツ


- 複数の作業ルーティンを持っている
- 自分の弱みを把握している
- 作業ミスの発見もルーティン化
それぞれの「型」(ルーティン)が超早い
作業ルーティンは慣れると正確で高速化することができます。ここまで来るとミスやトラブルがあると違和感として気づくことができ、即対応も可能になります。
そういったルーティンがシチュエーションごとに用意できると応用が効くようになるので、トラブルを最小限に抑えることができたりとメリットが増えます。



「ホイールの締め付けは右前から時計回りに締め付ける」はとても有名なルーティンだと思います。
別記事の「受付から見積もり完了までのロードマップ」では整備士が不慣れな仕事の部分に関してルーティン化したものと呼べるものをまとめています。
さいごに
整備は「これで完成」という明確な指標がありません。下手も上手も関係なくお客様に安心してもらうことが最も大切です。
ですので上手になりたいという気持ちがどこに向けたものなのかを考える必要があります。
私も偉そうにする技術を持っているワケではありません。10年以上整備をしても道半ばです。
評価を他人に委ねず、自分が満足する整備が喜ばれるように頑張りたいと思います。
それではまた。
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