実は問題ないのです。もちろん資格がいる作業など例外はありますが、単純な作業としては資格の有無は関係がなかったりします。
資格がいる理由は簡単に言うと国の制度や道路を走るためのルールがあるからです。
道路を走るには運転免許が必要なのと同じで道路を走るには車にも免許があります。
一言で言うと車検です。
車検の基準が道路でお互いが安心して走るためのルールになります。
では無資格で車の整備をするのは安全なのか?
もちろん有資格者の監督、指導の元、チェックをしている訳ですが、技術のスキルには違いが出ます。
自動車整備士の資格には3級から1級までのレベルがあります。
また一概に自動車整備士と言っても種類も様々あります。
ここでは割愛しますが、無資格で有資格者以上の技術を会得するにはなにが必要なのか。
- 整備が好きであること
- 車が好きであること
- 夢中になれること
- 向上心を持ってチャレンジすること
- 違和感に気づく
- 自分の工具を持つ
- 記憶する
- 視野を広くする
すべてが必要なわけではないですが、実際に出会った無資格でも技術力が高い人に共通することを並べてみました。
基本的に車を弄ることが大好きな人は技術の習得がはやいです。
なにも伝えなくてもきっと技術は高くなる人たちです。
完璧主義や石橋を叩いて渡るタイプの人は技術の習得に時間がかかります。
必要なのはわからないことにもチャレンジする意欲です。
私がこのタイプです。無知なことにはなかなか挑戦できず、新卒からしばらく埋もれてしまいました。
ここを打破するには性格を変えるか転職です。
国産ディーラーから中古車販売店で数多くの車を整備するウチに知識の幅が同一車種の深い知識から汎用性のある広い知識に変わりました。
そのおかげでチャレンジできる自信がついて技術力が上がりました。
そして記憶することが必要なのか。当たり前のように思えますが車の部品の数は同じ車種でも微妙に違います。幾万通りの整備手順や各種数値などを覚えることは不可能に近いです。
問題なのは必要な整備手順や各種数値の読み取りの速さです。
そこに自分の使い慣れた工具で作業していく。
単純な速さを追求するだけでも工程管理や手順、点検のための数値やチェック項目。
これらを頭で組み立てるのです。
ベテランになると「手が覚える」という感覚になるのですが、この域までが大変です。
外した部品を元に組み立てるだけでも何十個とあります。単純な記憶力だけでも恩恵は計り知れないです。
尚且できる整備士は「視野が広い」です。
視野が広い人は作業をしながらでも先輩や周りの人の動きをよく見ています。
それはまるで背中に目があるのかと思うレベルです。
作業しながら他の人の作業の知識も得られるのです。
これができる人は上達が早く、頼りにされます。
普段の仕事でのごく一部ですが、整備士になられる方は車が好きな人が多いはずです。
少しでも多くできる作業が増えたりすると楽しいです!
将来、整備士を目指す方の参考になればと思います。
コメント