エンジンとモーターの違い

新車を購入される時に燃費や環境性能、自動運転で購入を決める時代になりそうなので、ここでは整備士目線の「これからの自動車」を考えてみたいです。

エンジンとは

ガソリン、または天然ガスなどを燃料にして走る車の心臓部です。
技術も成熟してきていて燃費の改善もいきつくところまできた感じがあります。
ガソリンスタンドも普及しているので乗ることに困ることはほとんどないです。
整備士からしても、得意分野のエンジンはメインの仕事になる部品です。
モーターの整備を正確に扱える整備士は多くないです。
大半の整備士はエンジンに特化しています。

モーターとは

「これからは電動化の時代」モーターはその筆頭になる心臓部になるでしょう。
ガソリンと違って家電やおもちゃ、電車などから使われてきたモーターがいよいよ「車」に搭載されていくという感じです。プリウスが発売されたころから「ハイブリッド車」は認知されてきましたが、それでも「モーター」を整備したことがある整備士はかなり少ないと感じます。
まず第一にモーターを取り扱うためには「低圧電気取扱」という資格が自動車整備士の資格とは別に必要です。自動車にはバッテリーが備わっていますが電圧等、取り扱う電気が低いので特別な資格がなくても整備できました。
モーターで使われる電気には従来の比にならないほどの電気を取り扱います。
この時点で従来の車と変わってきています。車の中に「電気の資格」を有しない者は触れない領域があるのです。
電気自動車になるとその領域がさらに増えていきます。整備士が頭を抱える理由はこのあたりにあります。取り扱う電気が多くなるということは既存の整備で対応しきれず、コンピューターに頼るケースも多くなります。パソコンのスキルも必要になるので、平均年齢が高い整備士は若い世代に託さないといけなくなりそうです。

整備性の違い

ガソリン車などのトラブルの基本はメカトラブルです。
どういうものかというと「センサーや一部の部品がちゃんと動作しなくなり、エラーを起こす」です。
それでも電子制御が進んでいるガソリン車は少しのエラーでは乗り心地に変化を起こさないようになっています。ユーザー側からすると安心できてありがたいことかもしれませんが、「警告灯」などはついてしまうので「快適に乗れているのになぜ壊れているのか?」がうまく理解されない事情があります。
これは身近なものでいうと「スマホ」と同じです。
たまにアプリなどがちゃんと動作せずに固まってしまうことがあります。
車にも似たようなことがあります。「たまに悪さをする」「普段は正常に動ける」
こういったものは「動かなくなる前兆」なので、しっかりと整備をしないと2次被害で故障していきます。
電動化がすすむとさらにそのようなことが起きます。ナビやメーターはすでに液晶パネルになり、スマホのような操作になっている車種も多くなってきました。それらは「スマホ」が搭載されていると思って頂いて違いはないです。「液晶パネルのみ交換」や「スイッチのみ交換」を希望されたいユーザーは増えるでしょう。しかし大半が「非分解」のはずです。精密すぎるために工場では修理ができないので「車のスマホ」ごとの交換になります。ソフトウェアの入れ替えもあるでしょうし費用はどんどん高くなります。
ますます、保証制度の理解と活用が今後重要になる局面になってくると思います。
電気自動車の購入時は保証制度もしっかりと把握した上でご購入頂ければと思います。

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